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忘れられない日

2018年08月11日

今日は、息子が生まれてすぐに腸の手術をした時のことを書いてみる。
妻が妊娠7ヶ月で出産した息子はNICUで治療を受けながら1週間くらいが経過したころ、担当医師より、
息子さんは、頑張っていますよ。優秀です。
と言われた。
それまでは、超低体重児は1週間が生きるか死ぬかのヤマなのでと言われていたので、その言葉が嬉しくて、たまっていた疲れと精神的ストレスを解消しようと安心して飲みに出かけた。
張りつめていた感情から飲み過ぎてしまい、その日は午前2時頃に帰宅し、ベッドに入った。
そして、忘れもしない、午前2時15分に病院から電話があり、息子の腸の一部が破れていて、緊急に手術しなければならない。
今から病院に来てくださいとのこと。
血の気がひく、いや、一瞬で血が凍った。
すぐに家を飛び出し、タクシーを拾うべく、国道までダッシュし、病院へ。
一秒でも早くという気持ちと、神様に祈っていた。
そして、深酒してしまった後悔と油断した自分への情けなさ、今もハッキリと覚えている。
病院に着き、医師から説明を受ける。
気分も悪いし、かなり酒臭かっただろう。
妻は産後の入院中であったが、そこには来ていなかった。
午前4時ころ、母乳を届けにとNICUに来た妻が私を見て、驚いて同時に泣き崩れた。
後で聞いたら、妻は息子が亡くなったと思ったらしい。
私も泣きたい気持ちでいたが、妻が放心状態でになり、泣くことはできなかったが後で号泣した。
手術は成功し、命がつながった。
この時のことは今でもハッキリと覚えている。
今は自閉症で便秘ぎみな息子であるが元気に成長している。
ありがたい。